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12月, 2020の投稿を表示しています

今年もお世話になりました&学修相談スタッフ1月の対応スケジュール

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こんにちは!富山大学中央図書館です。2020年の学修相談スタッフの対応日は昨日(12/23)が最終日でした。相談に来られた方,また,ブログを読んでくださった方,ありがとうございました。2021年も引き続きよろしくお願いします。 1月の学修相談スタッフの対応スケジュールをお知らせします。 *1/27(水)16:00-17:30 の学修相談は、都合によりお休みします。 TABAさんは修士論文執筆のためしばらくお休みです。会える日を楽しみにしましょう。 *学修相談スタッフには,直接相談のほか, Moodle経由でも相談できます のでこちらもご利用ください。Moodle経由の相談はいつでも受付中ですが,スタッフの対応時間に返信しますのでお返事はしばらくお待ちください。

【 $\varepsilon$-$\delta$ 論法って何? #02 】~私の研究・興味のある分野について⑤ ~

こんにちは。数学専攻M1の松岡です。 ようやく先週から雪が積もり始めましたね。昨年,一昨年と富山では積雪が非常に少なく, 何となく雪は積もらないものだと錯覚していました。私の出身地は神戸で, 雪が積もらないどころか降ることさえ稀で初めて富山に来た年の冬はたいそう感動したのを覚えています。今年初めて富山に来る雪国出身以外の一年生にアドバイス…という訳ではないですが, 靴だけはきちんとした防水の物(または長靴)を買っておいたほうが良いかも知れません。 (融雪機の放水にも気を付けてください...。) では, 前回に引き続き「私の研究・興味のある分野について」ということで, $\varepsilon$-$\delta$ 論法についての続きを話していきたいと思います。 前回までの内容はこちらです ・$\varepsilon$-$\delta$論法って何 #01?~高校までの極限の定義との比較~ 実数列 $\{a_{n}\}_{n=1}^{\infty}$ が $\alpha \in \mathbb{R}$ に収束するとは, \begin{align*}\tag{$\ast$} {}^{\forall}\varepsilon>0, \ {}^{\exists}N_{\varepsilon}\in \mathbb{N} \quad {\rm s.t.} \quad {}^{\forall} n \in \mathbb{N}, \ n \geq N_{\varepsilon} \quad \Longrightarrow \quad |a_{n}-\alpha| 限りなく近づく 」という言葉を用いて定性的に極限を定義しているのに対し, この定義(*)ではそれを定量的に表現して定義しています。 この定義($\ast$)をきちんと見ていきましょう: まずこの論理式で書かれた定義 $(\ast)$ を噛み砕いて説明すると, $(\spadesuit) \qquad$ "あなたが"好きに指定した正数 $\varepsilon$ に対して, 必ずその $\varepsilon$ に応じた番号 $N_{\varepsilon}\in \mathbb{N}$...

【自信なし!緊張する!それでも人前で話すには…】ゼミ発表と卒論発表について(学修相談スタッフに相談してみよう)

雪合戦がしたいです。月曜13:00-14:30担当のたばです。 今回は『学修相談スタッフに相談してみよう』に回答させていただきます。 投函してくださった方々、ありがとうございます! テーマはゼミ発表と卒論発表についてです。2名からのご相談に回答します。 もし感想や追加質問等あればまた投函してください!嬉しいです! 相談者 : こだ さん 相談内容: ゼミで発表するのがすごくすごく苦手です。 準備が不十分だから?人前でしゃべりなれていないから?と原因を分析して整理しようとして、余計に自信をなくすという悪循環です…。大学院生のイメージ=発表できる人なのですが、発表は得意ですか?もし院生になるまでに克服したとしたら、どうやってのりこえましたか?何かアドバイスがほしいです… 回答 : いやぁ…私も誰かに相談したい内容です…。ゼミや演習形式の授業で発表することに抵抗を感じるのは強く共感します!だって、他のゼミ生や受講者は私なんかよりも圧倒的な天才と秀才ばかりで、先生はもはや全知全能の神ですから!そんな人たちの前で話すと思うと、今でも自信なんて発表前には、木っ端微塵に吹き飛びますよ! どうやったら自信を持って人前で話すことができるのでしょう…。私の場合、「他人と比べることをやめる」という工夫をします。いまだにうまくはできていませんが。たとえば、ゼミ発表や卒論発表は、おそらく「自分の選んだ」テーマや題材等を取り扱うと思います。ということは、「その時、その場所で、そのテーマや題材に興味を持って、その文章を選んだ(もしくは書いた)のは私だけなのだ!」と、「私=唯一無二」という自信を持つしかないと思います。そこに準備もコンプレックスも関係ないですもの。だから、発表の準備や内容、話し方に関する自信を持つのも失うのも二の次です!自分自身、何をしたくてその場にいるのかに集中するしかないです!それでもダメなら「わー、みんな発表うまーい。私も発表するからえらーい。」と、木っ端微塵に吹き飛んだ自信の1粒を褒めるしかないです!潔くいきましょう! 私自身、今でも発表は下手です。「何を伝えたいのかわからない」「言ってることはわかるけど内容はわからない」なんて、どこへ行っても言われます。そうなるともう仕方ない。「失敗は経験」と捉えないと太刀打ちできません。私自信、回を重ねるごとに、どう発表するれば他の人に...

【 $\varepsilon$-$\delta$ 論法って何? #01 】~私の研究・興味のある分野について④ ~

お久しぶりです。数学専攻M1の松岡です。図書館開館に伴い今週から学修相談も再開しました。私の相談時間が少し変更になり,今週から 月曜日 15:30-17:00 水曜日 16:00-17:30 になりました。大学院進学に関する進路相談や、数学に興味があって話してみたい方はぜひ気軽にお越しください! 今回は, 自己紹介の欄にも書いた, 私の研究・興味のある分野についての続きを話したいと思います。前回までは主に「病的函数」というものについての紹介をしました。 前回までの内容はこちらから見られます ・病的函数について① ~Weierstrassの函数~ ・病的函数について② ~Weierstrassの函数~ ・病的函数について③ ~高木函数~ 今回はからは, タイトルにも書いた「$\varepsilon$ - $\delta$ 論法」について簡単に説明していこうと思います。 $\varepsilon$-$\delta$ 論法とは, 極限の厳密な定義で用いられる方法です。「極限」は高校の数学Ⅱで初めて出てくる概念かと思います。数列・函数の極限を数学Ⅲでも学びます。簡単の為, 以下では数列の極限のみを考えることにします。 高校では, 数列の極限を次のように学びます: 数列の極限(高校ver.) 実数列 $\{a_{n}\}_{n=1}^{\infty}$ が $\alpha\in \mathbb{R}$ に対して, $\{a_n\}_{n=1}^{\infty}$ が $\alpha$ に収束するとは, $n$ が 限りなく 大きくなるとき, $a_{n}$ が 限りなく $\alpha$ に近づくことをいう。このとき \[ \lim_{n\to \infty}a_{n}=\alpha \] と書く。 $\alpha$ を $\{a_{n}\}_{n=1}^{\infty}$ の極限という. 実際に, 数列 $a_{n}=\frac{1}{n},\ n\in \mathbb{N}$ を例に考えてみましょう。$n=1,2,3,4,\cdots,k,\cdo...