投稿

ラベル(2021_学修相談(人文科学専攻))が付いた投稿を表示しています

3月までのスケジュール(さとう)

 こんにちは、さとうです。 後期ももうすぐ終わり、僕がこのブログを書くのも最後になりました。 最後に、ぼくの修論提出前後から3月までのスケジュール、人文修士学生の修了までの予定(やること)を 書いていきたいと思います。 1.学校生活関係 ①1月上旬 修士論文の提出(1月11日)に向けて、内容の確認・修正・補足等をしました。 ②1月中旬から2月上旬 2月上旬に、口頭試問(修論についての面接試験)があるのでそれに備えます。 修論の内容を確認し、どんな質問が来てもいいように、もう一度文献を読みなおします。 ③2月上旬から3月下旬 最後、修了までに何か一冊古典的研究を読みたいと思いました。 指導教員にお願いし、講読の授業をやることになりました。 本決めは口頭試問後なので、何を読むかはまだ決まってません。 2.就職関係 ①書類提出 就職先に出す書類を確認し、提出します。 書類書くのが苦手なので、いつもギリギリです。 こうしてブログを書いている間にも、やらなければならない書類を思い出しました。 「〇月〇日以降に交付された書類」だったので、忘れていました。 マルチタスクが苦手なので、やることが多いときに何かを忘れてしまいます。 メモをして、忘れないことを心掛けたいです。 ②健康診断 健康診断の結果を就職先に出さねばならないので、早めに予約して行ってきました。 提出の締め切りもあるので、健康診断の予約は早めをお勧めします。 3.生活関係 ①引っ越し関係 引っ越ししました。 引っ越し関係の書類・やることがいくつかあったので、それらを修論提出前からやっていきました。 書くことが少ない書類でも、書くのが億劫になるのはなんででしょう... ②役所系 住民票が実家にあったので、一度実家に帰り、手続きを、なんとかしてきます。 実家に帰るのも時間がかかるので、少し億劫です。 簡単にでしたが、以上となります。 全体的に書類関係が多いです。 学部生時代のレポート提出もだったのですが、書くのが億劫で、結構締め切りギリギリにやるタイプです。 今は、少し余裕をもって書類は書いて提出するようにしています。 書類の提出などやることはあるのですが、修了までの期間、時間に余裕もあるので、 先ほども書いたように本を読んでいきたいと思います。 これから先、読む時間も限られていくと思うので、読めるうちに読もうか...

修論スケジュール(さとう)

 こんにちは、さとうです。 先日、修士論文を提出してきました。 ギリギリまで粘り、なんとか完成させたものになります。 今回は、修士2年間のスケジュールと感想を書いていきたいと思います。 1.1年前期 修士での研究のテーマを決め、先行研究を読んだ時期でした。 研究テーマは、学部時代に気になった『金印勅書』と世襲にしようと思いました。 先行研究は、『金印勅書』と制定者のカール4世に関するものを読みました。 勅書やカール4世に関す研究の多くはドイツ語圏で盛んなため、ドイツ語のものを読みました。 ドイツ語による研究のため、1つ読むのに時間がかかり、あまり多くの研究を読むことが出来ませんでした。 反省としては、精読にこだわりすぎたことです。 僕が修士入学時期から、コロナの影響で遠隔授業が開始し始めました。 学部生のころは、学部の演習室によく行き、勉強したり、友達と話したり、 卒論の時期は、卒論、研究について相談していました。 しかし、同じゼミから進学した人がおらず、 更にコロナの影響で人とかかわることが減ったので、研究について相談する人がいなくなりました。 一人で勉強・研究するとすぐ煮詰まってしまったので、そういうことを相談できる人が身近にいるといいと思います。 2.1年後期 この時期から、先行研究を読むことに加え、史料『金印勅書』の読解と教員採用試験対策を始めました。 史料の読解は、研究のベースになるので、単語の訳し方1つ1つ気にしました。 史料を読むことで、それまで読んだ概説書以上のことが知ることが出来ました。 また、もっと史料があればいいと指導教員からアドバイスがあったので、史料探しも始めました。 教員採用試験については別で書いたので、今回は省略させていただきます。 3.2年前期 前年に読んだ先行研究をまとめ、本文「はじめに」を書き始めました。 まだ先行研究が不十分にも感じたので、ほかの先行研究にも目を通していきました。 ドイツ語があまり得意ではないので、時間がかかり、この先行研究を読むことはギリギリまで並行して続けました。 『金印勅書』の読解もこの時期まで続けました。 4月の段階で、教務に題目(仮)と要旨の提出がありました。 その時点では、勅書と世襲に関わることをしたいと思っていました。 しかしながら、実際に史料を読むと、自分が持っていた疑問を修士論文で論述で...

西洋中世史に関する本の紹介

 こんにちは、さとうです。 最近寒すぎて、部屋でエアコンをつけていても全く温まりません。 特に足元が冷えます。 さらに、キッチンは別にあるので、キッチンまで暖かい風が届かず、悲しいです... 今回は、西洋中世史を学びたい人・知りたい人に向けておススメの本を紹介したいと思います。 今回紹介する本は、僕がまだ読んでない本・一部しか読んでない本もございますが、 修士論文を書く過程で参考にしたり、これから読みたいと思ったりしたものを挙げます。 1.堀米庸三(1913-1975年) 堀米先生は中世全般を大きく扱った著作が多いです。 特に西洋に関して「中世国家」について論じました。 以下、西洋中世史に関する代表的なものを挙げます。 ・ 同『中世国家の構造』日本評論社、1949年。  ( 中世國家の構造 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) )  中世国家についての理論的なことが書かれています。 ・ 同『西洋中世世界の崩壊』岩波書店、1958年。  ( 西洋中世世界の崩壊 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) )  修論でかなり参考にさせていただきました。  中世末期の状況やそれに対する堀米先生の見解が述べられており、とても面白い本です。 ・ 同『正統と異端ーヨーロッパ精神の底流ー』中央公論社、1964年。  ( 正統と異端 : ヨーロッパ精神の底流 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) )  堀米先生を代表する一冊です。 ・ 堀米庸三編『西洋中世世界の展開』東京大学出版、1973年。  ( 西洋中世世界の展開 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) )  論文集の形式で中世ヨーロッパがどのように展開していったのかが書かれています。 ・ 同『中世の光と影』(上・下)講談社、1978年。  ( 中世の光と影 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) )  (下)を修論で参考。  『西洋中世世界の崩壊』同様、(下)は堀米先生の中世末期に関しての見解を知ることができます。 2.世良晃志郎(1917-1989年) 世良先生は、ドイツ法制史、西洋封建制、M・ヴェーバー(ウェーバー)の翻訳など 広範囲にわたり活躍されていた方です。 ドイツ法制...

青森周回(下)

イメージ
こんにちは、さとうです 今回は前回の続き、青森周回(下)です。 前回は、青森市内や県西部の津軽半島について書きました。 今回は、弘前市とその周辺と県北東部の下北半島について書いていこうと思います。 3.弘前市 弘前市は春に桜まつり、夏にねぷたが有名で、調べてみると、春夏秋冬それぞれでお祭りがあるそうです。 僕が友達と青森に行ったときはちょうどねぷたの時期だったのですが、回るところが多すぎたので 見るのは断念しました。 弘前で訪れたのは、 弘前城(弘前城公園) 。 春には桜まつり、特に夜桜で有名な場所です。 夏だったので、当然桜は咲いていませんでしたが、桜の木?に青々しい葉がついており、 桜の花とはまた別の意味で綺麗でした。 夏の弘前城はそれまで行ったことはなかったのですが、夏の弘前城も好きになりました。 その後、弘前城近くのスターバックスへ行きました。 富山の環水公園のスタバも有名ですが、弘前城前のスタバも負けてません。 弘前城前のスタバは、日本で2番目の登録有形文化財の店舗だそうです。 (スターバックス公式より) もともとは1917年に陸軍師団長の官舎としてつくられたもののようです。 スターバックスになったのは、僕が高校生くらいの時だったと思います。 地元の新聞やニュースなどで話題になりました。 残念ながら写真は撮っていないので、スターバックス公式HPでご確認ください。 (公式HP:https://store.starbucks.co.jp/detail-1302/) 4.田舎館村 続いては 田舎館村 です。 田舎館村は弘前から車で30分もかからないで行けます。 田舎館村は 田んぼアート で有名で、田んぼに植えた稲でその時有名なものを描きます。 観覧できる場所は、村役場と道の駅の2か所です。 2019年の絵のテーマは、撮った写真見てもわからないので、 調べてみると、朝のNHK連続テレビ小説「おしん」のワンシーンだそうです。 1983-84年放送のようなので、ちょっとわかりませんでした... 5.大間町 皆さん、 大間 と言えば何が有名か知っている方もいると思います。 そうです、マグロです。 僕も富山着たての時は、「よく大間のマグロ食べるの?」と聞かれたことがありました。 青森県民だからと言って、そうそう食べれません... 大間に行ったのはその時が初めてで、どんな所...

青森周回(上)

イメージ
あけましておめでとうございます、さとうです。 最近、ネットや古本市で本をたくさん買ってしまいます。 古い本で、もうすでに販売していないものを見つけると「今買わなきゃ~」と思って買っちゃいます。 「本との出会いは一期一会」と自分を納得させるのですが、少々後悔もします。 お金がなくなるのもそうなのですが、置く場所がないというのも悩みの種です。 本当におけなくなったら、実家に送って、僕の部屋においてもらおうかなと考えています。 しかし、送ったら送ったで「こんなに本たくさん買って、どうするのさ!」 と母親が怒られそうなので、最終手段にしたいと思います。 せっかくなので、今回は僕の地元青森県について書いていこうかなと思います。 恐らく、行ったことがない人が多いんじゃないかなと思います。 僕自身、地元にいたことは市内からあまり出たことがなく、大会とかの遠征で他の市に行くだけで、 あまり県内全体を観光するということはありませんでした。 4年の夏に、友達が青森行ってみたいということで、友達と青森県内を回って観光しました。 青森県は意外に広いので、全部を回るということはできなかったのですが、ある程度有名なところを訪れました。 今回はその時の記憶を思い出し、青森の紹介をしていきたいと思います。 1.青森市 青森市は夏、8月の第1週目に「 ねぶた 」をおこないます。 ねぶたは聞いたことがあるという人も多いんじゃないかと思います。 青森出身というと「りんご、ねぶた」と言われることがほとんどです。 ねぶたは僕も小さいころからよく見に行っていました。 ねぶたをひいたことも一回だけあり、アルバイトでロープをもって歩き回ることもしましたし、 跳人として参加もしました。 「らっせらー、らっせらー」とよく叫んでいました。 僕は個人的には、笛や太鼓と掛け声がとっても好きで、ふと聴きたくなります。                 (さとう撮影) 青森市は「ねぶた」、弘前市は「ねぷた」、五所川原市は「立佞武多」をやっており、 それぞれ特徴も違うので、青森に夏来た際には見比べてみてください。 4年の時には、友達が 味噌カレー牛乳ラーメン といったので、ラーメン屋巡り的なのもしました。 味噌カレー牛乳ラーメンは、某県民紹介番組でも取り上げられていた青森のご当地ラーメンで、 市内に有名店がいくつもあります。 その...

名著・古典を読むとき僕がしていること

 こんにちは、さとうです。 最近、雨が多いですね。 雨で靴が濡れてしまい、次の日も湿ったままで履きたくないです。 新聞紙を詰めればよいと聞くのですが、学生の一人暮らしで新聞が家にありません。 何かほかにいい方法があれば、教えてほしいです。 僕は読書が趣味で、歴史に関する本を中心に読んでいます。 まだ、読んではいないものも多いのですが、 「 名著 」や「 古典 (作品・古典的研究含む)」と言われる本を読みたいと思っています。 しかし、個人的には名著や古典の類は 読むのが難しく 、内容がなかなか理解しずらいです。 今回は、この名著・古典の読むときに個人的にやっていることを書いていきたいと思います。 ※今回お話する名著や古典は文学的なものよりは、研究のものに寄っています 名著・古典と言ってもいくつもありますが、歴史学の名著・古典を少し挙げるとすれば、 マルク・ブロック『封建社会』 や ホイジンガ『中世の秋』 といったものでしょうか。 大学の授業でも何冊か読んだのですが、先生の解説などがあってようやく理解できるものでした。 学部生の時に読んだ ハスキンズ『12世紀ルネサンス』 や、 今年学部生の授業に混ざって読んで ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生ーマホメットとシャルルマーニュー』 のどちらも(歴史学なので当たり前なのですが)「何年に○○が××した」といった情報が多く、 著者の伝えたいことがなかなか理解できませんでした。 名著や古典は、歴史学やその分野を学ぶ上でとても大切なことが書いてあるので読むべきだと思っています。 しかし、内容が難しく、一人では理解できない。 周りに人がいれば、読書会という形で読むこともできるのですが、僕には友達がおらず、できません。 そこで僕は名著・古典を 紹介・解説をするような本 をまず読むことにしました。 それらの本でまず、 その本の伝えたいこと・外枠 を理解し、それから名著・古典を読みます。 あとから、それらの本を読むという方法もあると思うのですが、 僕は読んでる最中からちんぷんかんぷんなので、先に紹介書・解説書を読むようにしています。 例えば歴史系ならば次のようなものがあります。 ・樺山紘一編『現代歴史学の名著』中央公論社、1989年。 ( 現代歴史学の名著 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) ) ・樺山...

ある歴史学者と富山大学

こんにちは、さとうです。 先日、古本屋に行きました。 そこで、『クレタの壺ー世界史像形成への試読—』という本を購入しました。 この本の著者は上原専禄という歴史学者で、富山大学にかかわりがある人物です。 今回は、上原専禄という歴史学者を紹介していきたいと思います。 上原専禄(1899-1975)は、東京産業大学(現一橋大学)で学長を務めた 京都出身の中世ヨーロッパの研究者です。 上原は戦前から戦後にかけて、中世ドイツ史と世界史の2つの側面から日本歴史学の発展に貢献した人物でした。 上原は、東京高等商業学校時代には経済史・文明史家である三浦新七のもとで学びました。 ウィーン留学時代には、ドイツ中世経済史家であるアルフォンス・ドープシュのもとで学び、 そこで原史料での研究をおこない、原史料にこだわった歴史家でした。 そして、上原は帰国後、富山大学経済学部の前身である高岡高等商業学校に赴任し(1926-1928年)、 そこで、富山の売薬についての歴史を史料集にまとめた『富山賣薬業史史料集』(1935年、全3冊)の編纂を始ました。 その後、1928年から東京商科大学(東京高等商業学校の後身)に移り、 1946年には学長に選出されました(学長選出時は東京産業大学という名称)。 上原が学長を務めている間、東京産業大学を新制一橋大学へと移行させました。 富山大学とのかかわりで言えば、 富山大学は1949年に文理学部、教育学部、工学部、薬学部を持つ新制大学として設置されています。 その前年である1948年に、上原は大学設置委員会の委員長として富山を訪れ、 そこで、現在の経済学部に関わる事柄に関して、助言や協力したといわれています。 以上のように、上原専禄という歴史家は富山大学の成立に関して深くかかわっていました。 上原専禄の言葉で僕はとても心に残っているものがあります。 上原専禄の門下であるドイツ中世史家の阿部謹也が学生時代に言われた言葉です。 阿部が「解るとはいったいどういうことか」と上原に問うと、 上原は「解るということはそれによって自分が変わるということでしょう」と答えたそうです。 僕はこの言葉を本で読んだとき、言葉ではうまく説明できませんが「深いな~」と思いました。 この時から、上原専禄という研究者が気になっているので、修論が落ち着いたら、著作を読もうと思っています。 図書館...

教員採用試験の経験

 こんにちは、さとうです。 最近、雨ばかり降るようになりましたね。 気温も下がり、厚手の服を着ないと耐えられないです。 今回は教員採用試験について書いていきます。 僕は教員志望で、教員採用試験を受験しました。 その対策や勉強についての経験、さらにその時の気持ち・感想などもお伝えできればと思います。 1.学部4年生の時 以前のブログ「大学院進学のきっかけ」でもお話したように、僕は大学4年の時にも教員採用試験を受けました。 その時は地元を受験しましたが、落ちて大学院に進学しました。 その時は対策が不十分でした。 ①筆記試験の対策不足 教員採用試験は、自治体ごとに試験の形式が異なりますが、 多くの自治体では、筆記試験と面接系試験の二段構成となっています。 筆記試験では、専門教科(僕の場合は社会科)と教育教養(教育の歴史や手法など)、一般教養の3つが問われます。 当時、僕はすでに気持ちがあきらめムードでした。 地元の教員採用試験の倍率を見ていると、なかなか高く、「厳しいな」と感じていました。 その気持ちから勉強にも身が入らなく、結果、筆記試験は散々でした。 勉強法もいまいち統一性がなく、過去問をやったり、教科書を見たりで、その時々によって異なりました。 ②面接対策不足 地元の試験は、一次試験に筆記・集団討論、二次試験に小論文・個人面接・模擬授業でした。 僕は、この集団討論の試験対策もしていませんでした。 富山大学では、毎年人間発達科学部が「教員採用セミナー」を主宰しています。 このセミナーは、人発の特任教授が教員採用対策として、教員採用試験の動向や、小論文、面接などの練習を行ってくださいます。 僕はこの案内が来ていたにもかかわらず、これに出ませんでした。 理由としては筆記試験と同様、モチベーションの低さです。 正直、受かる・受からない関わらず、この二つをしっかりやっておけばと後悔しています。 2.大学院での受験 以上の後悔があったので、今回の受験は対策をきっちりしようと思いました。 ①筆記対策 まずは、筆記をしっかりとろうと思いました。 今回は富山県を受験しました。 自治体によって、試験傾向・出題範囲が異なるので、富山県の参考書を見て、確認から入りました。 富山県の社会科は、地歴・公民の選択式の共通問題と、各専門、つまり歴史・地理・公民の記述式で出題されていました。...

さとうの文献の探し方、ノートの取り方

イメージ
こんにちは、さとうです。 最近、弁当を学校に持っていくようにしてます。 夜のうちに弁当を作り、冷蔵庫において、起きたらすぐ持っていけるようにしてます。 作りおけるものを日曜日に大量に作り、それをほぼ毎日弁当箱に詰め込んでいます。 今回は研究のやり方(論文・文献の探し方、研究ノートの取り方など)について書いていこうと思います。 1.論文・文献の探し方 日本語や外国語の研究についての文献を探すときは、基本的にインターネット、図書館を頼っています 僕は CiNii を使って探しています 学部生の時は CiNii Article でキーワード検索を中心に探していました 外国語の論文を探すときは、 Google Scholar でキーワード検索をしていました ある程度、その分野についての研究者の名前を知っていくと、今度は著者検索でこの研究者はほかにどんな論文・文献を書いているのかを探して読みました 図書館もよく使っています 基本的に OPAC で検索して本を探していますが、 歴史のコーナー、中世史のコーナー、ドイツ史のコーナーに直接行き、関係ありそうなものを探してみたりもしています 今は CiNii Books を中心に使って探しています。 富山大学の図書館にある時は、本館や書庫に行って借りてきます 富山大学の図書館にないときは、 文献複写依頼や図書賃借依頼のサービス なども使っています 2.史料探し 論文・研究書・概説書ではなく、史料を探すのが僕個人としては一番面倒です。 西洋史の史料は研究対象ごとに、研究者ごとに使用するものが違うので、 大学にその専門分野を研究する人がいないと、史料そのものが置いてありません 史料集のようなものは図書館にも置いてあり、 ・歴史学研究会編『世界史史料』シリーズ、岩波書店、図書館4階。 ・ヨーロッパ中世史研究会編『西洋中世史料集』東京大学出版会、2000年、図書館4階。 ・久保正幡先生還暦記念出版準備会編『西洋法制史史料選』第1-3巻、創文社、197-1981 図書館書庫1階。 などがあります 以上の3つは、いくつもの史料を、1つの章、条文など日本語に部分訳しているものになります こういった日本語に訳された史料には、訳の参考文献の所に、何を翻訳したのかがわかるので、 翻訳される前の史料をこういった文献で探し、CiNii Booksで検索して探...

中世ヨーロッパと食

 こんにちは、さとうです。 ここ数年、肩こりを感じます。 小学校以来の猫背なので、肩への負担がたまっているのでしょうか。 40代、50代になったときの肩の調子が心配です。 僕、料理するのが好きで、基本はキーマカレーを作るのですが、気が乗ったらいろいろ作っています。 最近、中世ヨーロッパの料理作ってみたいなと思い調べていると、 今年の夏に歴史の料理についてまとめられた本が出版されていました。 それが次の本です。 遠藤雅司 『食で読むヨーロッパ史2500年』 山川出版社、2021年。 ( 食で読むヨーロッパ史2500年 | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) ) また、この本以外にも、 遠藤雅司 『歴メシー世界の歴史料理をおいしく食べる― 』柏書房、2017。 ( 歴メシ! : 世界の歴史料理をおいしく食べる | 富山大学附属図書館 OPAC (u-toyama.ac.jp) ) といった本があります。 これらの本は歴史上の料理・食文化について書かれており、レシピも載っています。 富山大学図書館にありますので、ぜひ借りて作ってみてください。 著者の遠藤さんは「音食紀行」というプロジェクトを主宰しているようで、気になる方はこちらも見てみてください。 ( 音食紀行 | 音食紀行の公式サイト(総合情報ページ)となります。 (onshokukiko.com) ) または「音食紀行」で検索 今回は、『食で読むヨーロッパ史2500年』を借りれたので、こちらをベースに 中世ヨーロッパの料理 について、 また僕の専門のところでも食卓について関係ある部分があるので、それらについて書いていきたいと思います。 前々回、歴史研究の材料は史料と呼ばれるものと書きました。 公文書や書簡、日記などを史料と言います。 そして、歴史上の料理も史料として、料理書、料理指南書が残されています。 古代の料理書としては『アピキウスの料理帖』 (注1) 、中世初期にはアンティムスの『食べ物に関する省察』 (注2) 、中世中期から後期にかけては『料理指南』 (注3) といったものがあります。 細かい調味料の分量を記していない場合もありますが、「○○には△△があう」のような説明がなされています。 また、本の最後の方に乗っているレシピを見てみると、一般家庭では使わない・手に入りにくい...

富山の冬で気を付けるといいこと

 こんにちは、さとうです。 寒くなってきましね。 厚めの温かい服を出したいのですが、ギリギリ耐えれると思い、まだ出せていません。 もうすぐ本格的に寒くなってくると思います。 今回は、冬が来る前に、富山での冬の準備として、富山の冬で気を付けることについて書いていきます。 雪降る地方に住むのが初めてな一年生は是非参考にしていただけたらと思います。 1.くつ 冬になり、雪が降るといつも使っている自転車が使えなくなります。 そうなると大学までは歩いていくことが増えます。 雪の中を歩くのは大変です。 春から秋のような気持ちで歩いていたら大変です。 まず、いつも通りの靴では、雪でぬれてしまいます。 冬用のくつを準備しておきましょう。 特に五福周辺や五福キャンパス内は融雪装置の水でも濡れてしまいます。 僕はなぜか冬用のくつだけすぐに穴が開いてしまいます。 その穴のせいで靴下がすぐびちょびちょです。 富山2年目以降の人たちも、これは気を付けた方がいいかなと思います。 春夏秋履いているくつより、冬の一季節しか履いていないくつの方が穴が開きやすいのはなぜでしょう。 2.移動時間 雪が降ると、ぬれること以外に、移動時間にも注意が必要です。 雪が降ると当然歩きになって、移動時間がかかってしまうだけではありません。 雪の上を歩くことによって、いつも歩く以上に時間がかかってしまいます。 滑って転ばないようにと気を付けるとさらに時間がかかります。 昨年のような大雪の場合には、道も狭くなり、人一人しか歩けないような道になってしまい余計時間がかかります。 なので、大学やバイト、部活・サークルその他に行くときには、少し時間に余裕を持って移動しましょう。 3.食料品確保 昨年のような大雪はあまりないと思いますが、食料品が買えない・買いにくくなる時があるかもしれません。 大雪がないにしても、雪の中外に買い物に行くのは億劫です。 車がなければ、荷物をもって歩く必要があるのでなおさら嫌です。 何かあったときや、買い物が面倒なときに備えて、冷凍食品やレトルト、インスタント食品などを家に少し蓄えておくのもいいのかもしれません。 余談なのですが、実家の母親は昨年、買い物に行くとき、雪の中車を運転することをめんどくさいと思う一方で、 重い荷物を一人で運びたくないと考えた結果、僕と弟が小さい頃に使っていたソリを...

歴史研究の研究材料

こんにちは、さとうです。 最近、急に寒くなってきました。 「雨が降ってるから今日は寒いのかな」と思っていたのですが、晴れていても寒いですね。 もう長袖の季節ですね。 今回は歴史を専門にしている人は 何を使って 研究しているのかについて書いていこうと思います。 僕の専門の中世ドイツに関わるような具体的なものも紹介していきたいと思います。 歴史研究は 史料 というものを使います。(資料ではなく史料) 人文学部の歴史系の授業でも、どういうものかの説明があり、その授業にならい、僕も歴史学の事典から紹介させていただきます。 史料とは… 「歴史学の研究・調査と叙述の基本となる根拠素材のこと。かねて、わが国では文字によって記載されてきた同時代の記録を、おもに史料と総称してきた。」 (『歴史学事典6ー歴史学の方法ー』弘文堂、1998年、309頁。http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA38972687?hit=11&caller=xc-search ) さらに、国立国会図書館のホームページでは、紙媒体の記録以外で絵画や録音、映像、遺跡なども史料と説明されてます。 (https://www.ndl.go.jp/modern/guidance/whats01.html#:~:text=%E3%81%95%E3%81%A6%E3%80%81%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AB%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%97%E3%81%9F,%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%AE%E5%8F%B2%E6%96%99%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82) つまり、史料は主に昔、当時の人が文字などで残した記録のことを指します。 例えば、政府などが発行した正式な文書(公文書)や法令、手紙、日記といったものです。 さらに西洋史分野で例を挙げるとするならば、イギリスの「 マグナ・カルタ 」やフランスの「 人権宣言 」といったものです。 「マグナ・カルタ」や「人権宣言」などは日本語で全文・一部読むことが出来たり、原文を日本で入手出来たりするものもあります。 世界史の史料は『 世界史史料 』(岩波書店)でいくつも翻訳されています。 世界史の授業...

研究上の後悔

こんにちは、さとうです。 寒い日や曇り・雨の日が増え、洗濯物が乾きにくい日が多くなり、困ります。 部屋干しでもすぐには乾かず、部屋が生乾き臭で充満してしまします。 何かいい方法があれば教えてください。 木曜日15:30-17:00にブースにいます。 今回は専門の中世史・ドイツ史をやるうえで困ったこと、もっとやっとけばよかったなということについて書いていこうと思います。 正直、学部の時はあまり本を読んできませんでした。 授業の発表の際も、必要な本の必要な部分、必要な論文だけ読んでいました。 卒論やる段階で、体系的に中世ドイツ史を文献などで学びました。 以前にもお話したのですが、卒論や大学院での研究をやってうちに、 「貴族ってなんだ?」 「具体的にどういう身分の人が貴族?」 「騎士とは何か違う?」 「じゃあ、騎士ってなんだ?」 「国王が戴冠するときになぜ○○をするんだ?どんな意味があるんだ?」 など基本的なことや概念的なことが分かりませんでした。 僕は中世後期ドイツの国王・皇帝が発布した法について研究しているので、ドイツの国王・皇帝についてもしっかり学ばなければなりませんでした。 何を見ればいいのか、何を読めばいいのかを、一から考えました。 卒論段階になったドイツ史の通史の本、授業で使った西洋史の教科書のような本で基本的な史実を抑え、理論・概念的なことは別の文献などで学びました。 「貴族・騎士」については、 ヨアヒム・ブムケ(平尾浩三訳)『中世の騎士文化』白水社、1995年。 ( http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN12531939?hit=5&caller=xc-search ) で階層的なことや騎士とは何かを学びました。 国王・皇帝については ハンス・K・シュルツェ(五十嵐修他訳)『西欧中世史事典II—皇帝と帝国—』ミネルヴァ書房、2005年。 (http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA74471335?hit=2&caller=xc-search) ハンス・K・シュルツェ(小倉欣一・河野淳訳)『西欧中世史事典IIIー王権とその支配ー』ミネルヴァ書房、2013年。 (http://opac.lib...

後期の挨拶とレポートについて(さとう)

こんにちは、さとうです。 最近、昼は暑く、夜は寒い時期になり、服を何着て家を出るか悩むようになりました。 暑いからって半袖で家を出ると、帰るときはちょっと寒いです。 前期に引き続き、後期も学生コンシェルジを担当します。 後期は木曜15:30-17:00の時間帯にブースにいます。 今回は前期の最後によせられていた質問、レポートにおける「まとめ」と「考察」の違いについて書いていきたいと思います。 まずレポートにもいくつか種類分けがなされます。 文献によっては分け方に少し違いがあるようですが、今回は質問「まとめと考察の違い」をもとに、「まとめ型」と「考察型」と仮にわけて説明します。 1.まとめ型 今回参考にさせていただいた文献では、「報告型レポート」と称されていました (注1) 。 このタイプのレポートでは、その名の通り「報告」を主としています。 ある課題に対して、自分が調べた内容をまとめ、それ課題に沿って、論理的に文章にまとめます。 2.考察型 一方こちらは「論証型レポート」と言われています (注2) 。 考察型では、ある課題に対して、調査(文献、実験など)を通して得た内容から生じた自身の考えを論理的・客観的に叙述します。 こちらの場合には注意しなくてはならないのが、自分の考えを述べる際に、 ただの感想にならない ようにしなければなりません。 大学は学問の場なので、主観的な感想文ではなく、客観的な文章を書く必要があります。 僕がある授業で言われたことは、「主語を自分にしない」ことでした。 主語を自分にしてしまうと、主観的な表現になってしまいます。 ここまで、2つの違いについて書かせていただいたのですが、やはり文献によっても差が少しあるようで、「まとめ型」にも自身の考察を書くとしているものもあります (注3) 。 まずは課題をしっかり読み込み、自分は何を書けばいいのかを理解する必要があります。 そのうえで、今回は触れなかったのですが、レポートのルール(引用の仕方など)を参考にして、論理的・客観的なレポートを目指しましょう。 以上で「まとめと考察の違い」についての回答を終わります。 今回参考した文献は次の3冊です。 ・石井一成『ゼロからわかる 大学生のためのレポート・論文の書き方』ナツメ社、2011年。 ・桑田てるみ編『学生のレポート・論文作成トレーニング―スキルを学ぶ21...

研究テーマの決定の体験談

 こんにちは、さとうです 1週間ほど雨が続いたと思たら、暑い日が続くようになりましたね。 日光で手が痒くなるわ、暑くてしんどいわで、ちょっと...って感じです。 今回は、研究テーマについてお話をしたいと思います。 僕が卒論や修論のテーマを決めた時の過程やその時思っていたことも添えてお伝えできればなと思っています。 1.卒論のテーマ決定 以前ブログにて、僕の専門分野の紹介をさせていただいたときに、たまたま読んだ論文に衝撃を受け、 現在も「金印勅書」をテーマに研究を行っていると話したと思います。 さとうの自己紹介(専門分野) (u-toyamalibs.blogspot.com) もともと僕は、西洋史の勉強をしたく、大学に入りました。 入学してしばらくは、「ゲルマン人の大移動」や古代ゲルマン人に惹かれ、その勉強をしたいと思っていました。 しかし、学部一年生の時に現在の指導教員の先生にそのことを相談したところ、 古代ゲルマン人の時代の研究はあまりなされていないため、それで卒論を書くのは難しいとのことでした。 その後は、「あ、厳しいんだ」と思いつつ、卒論のことは特に考えずに過ごしていました。 そして、2年生の西洋史の専門の授業で、自分で論文を探し、それについて発表する授業がありました。 その授業のためにいろいろ論文を探していたところ、「金印勅書」について書かれた論文を見つけました。 その論文が次のものです。 横川大輔「神聖ローマ帝国における1400年の国王廃位・新国王選挙と「金印勅書」」『西洋史学』258号、日本西洋史学会、2015年、89-107頁。 ( CiNii 論文 -  神聖ローマ帝国における1400年の国王廃位・新国王選挙と「金印勅書」 ) 当時僕の中で思っていた皇帝(国王)と選帝侯の関係がこの論文を読んで崩れ去り、 勅書をうまい具合に使って自分たちに都合のいい国王を選出した選帝侯に興味がわきました。 西洋史の授業では自分で論文を探し発表する授業が毎期1-2個あるのですが、 それ以来、発表は先ほどの横川さんが書かれた論文、神聖ローマ帝国や選帝侯についての論文を発表しました。 そして、4年の卒論題目決定の際には、「金印勅書」の制定と選帝侯の関係について書くことにしました。 もともと、「なぜ、この7人の選帝侯が選帝侯になったのか?」という...

さとうの卒論の時の話

 こんにちは、さとうです。 蒸し暑い日が続き、湿気のせいか洗濯物がいまいち乾かなくなりました。 今回は、僕が卒論を書いた時の話をしようと思います。 歴史の卒論ってどんな内容なのか、どんなことをするのかよりも、 4月から口頭試問までの2月までどんなスケジュールだったかをメインに書いていきたいと思います。 1.テーマ設定( 4月 ) まずは、テーマの設定でした。 僕は、2年生の時に授業で発表するために読んだ「金印勅書」に関する論文を読んでから、 「神聖ローマ帝国」や「金印勅書」に関心があったため卒論もそのテーマにしました。 人文学部は4月下旬に卒論の題目を教務に提出しなければならないので、 担当の先生と相談の上、題目を一応、「金印勅書」制定の目的としました。 2.先行研究( 教員採用試験・教育実習終了まで) 僕は教員志望だったため、試験がある8月までは試験勉強中心に、 先行研究や研究史をまとめたり、外国語文献を訳して読んでいたりしました。 主に「はじめに」にあたる部分を進めていました。 「金印勅書」の研究は、日本ではあまり盛んではなくドイツ語圏が盛んで、僕が読める文献が限られていました。 図書館にあったドイツ史の概説書や、数少ない専門書、CiNiiなどで探した論文を手掛かりに卒論を進めていきました。 3.史料の使用 歴史学では、当時の人たちが記した記録を史料(主に紙に記されたもの)と言います。 ※考古学の場合は土器や遺跡といったもの 例えば、当時の人が残した公文書や日記、手紙などです。 歴史学の研究はこういったものを使用します。 僕の卒論は「金印勅書」をテーマとしていたので、「金印勅書」を使用することになります。 しかし、「金印勅書」の日本語全訳はなく、その時はドイツ語訳、英語訳も検索不足で手に入れることもできなく、概説書で訳されているもので研究しました。 ※「金印勅書」自体はラテン語で書かれており、ちょっと原文の使用はあきらめました。 ※歴史系の卒論をやる人は、自分が手に入れることができる、言語を問わず、読める史料のテーマがおすすめです。  今の時代は翻訳サイトも優秀なので、外国語の史料でもなんとかなるかもしれません。 現在はドイツ語訳、英語訳を翻訳しながら研究を進めています。 ※翻訳してみると概説書などでは記されていないことがわかり、とても面白いです。 卒論...

さとうの自己紹介(専門分野)

イメージ
 こんにちは、 月曜15:30-17:00 担当のさとうです。 他のコンシェルジュさんがご自身の専門について紹介しているので、僕も真似して自分の専門について、今回書いていこうと思っています。 僕の専門は、広く言えば「 中世ドイツ史 」です。 「中世」といっても時代の幅は広く、西洋史の分野では一般的に「ゲルマン人の大移動(375年)」「西ローマ帝国の滅亡(476年)」くらいから「ルネサンス(16世紀)」とされています。 その長い時代の中で、僕は中世の後半、 1356年 に カール4世 という皇帝によって制定された「 金印勅書 」と呼ばれる法文書を研究しています。 「金印勅書のトリーア写本」(ドイツのWikipediaより) Goldene_Bulle_-_Komplettansicht.JPG (4320×3240) (wikimedia.org) *画像はパブリックドメイン 一応、高校世界史の教科書にも載っているのですが、1~2文くらいの説明で、僕も授業で発表する論文探しの時まで忘れていました。 教科書的には… 神聖ローマ皇帝 カール4世 が「 金印勅書 」を発布し、 七選帝侯 が決定され、国王選挙規定が確定した。しかし、「金印勅書」で 大諸侯に特権が認められ、領邦が独立した要因となった 。 小難しい単語がたくさん出てきて、よくわからない人もいると思います。 僕も高校時代、よくわからなかったです。 大学入試以降、授業用の論文を探すまで「金印勅書」や「七選帝侯」自体忘れていたのですが、ある論文を読んで「これはおもしろい‼」と思いました。 その論文では、「 金印勅書 」で特権を認められた 選帝侯 が カール4世 の息子で当時の国王の ヴェンツェル を 廃位 して、自分らの仲間から 新たな国王を選ぶ という出来事を扱っていました。 このことは世界史の教科書には載っておらず、僕もこの論文を読むまで知りませんでした。 僕はこの論文を読んで、「皇帝から特権をもらったのに、その息子を廃位するなんて!」と驚き、この中世ドイツという時代・地域にとても惹かれました。 卒論では、当時のドイツやその周辺の政治的状況やカール4世の自叙伝、「金印勅書」から、勅書制定の目的を探っていきました。 現在も引き続き、「金印勅書」をテーマに研究を行っています。 このブログを読んで、中世ヨーロッパ...

大学院進学のきっかけ(質問回答)

 こんにちは、最近直射日光が辛いさとうです。 日光に当たると肌が痒くなっちゃうので、いい天気も考えものです。 質問が来ていたので、僕のほうから回答させていただきます。 質問は「 大学院に進学を決めたきっかけは?自分も進むべきか悩んでるので、参考にしたいです 」とのことでした。 理系の学生さんからの質問で、文系の僕と文理の就職・進学事情も違うと思うので、ほかのコンシェルジュさんにも回答していただくとして、僕の場合のお話をさせていただきます。 僕は「 研究をもっとしたいと思った 」「 就職の失敗 」「 親のお許しが出た 」の3つの理由から進学をしました。 1つ目の「 研究をもっとしたいと思った 」は学部生の時に読んだ論文が面白く、卒論のテーマにしました。 卒論を書いている途中に、「これは不完全燃焼で終わる」と感じ、進学して大学院でも研究したいと思うようになったのがきっかけの1つです。 2つ目の「 就職の失敗 」は、夏の教員採用試験に落ちたというそのままの意味です。 この時は講師という道もあったのですが、1つ目の理由から進学という道を考えました。 3つ目の「 親のお許しが出た 」は、将来のことなので、親に相談しました。 うちも裕福ではないので、金銭的にいろいろ考慮して、進学してもよいと言われたのが一番の理由かもしれません。 以上の3つの理由から、僕は大学院に進むという道を選びました。 僕は人文系の進学で、就職に特に有利とかはありませんが、研究を続けたい気持ちがあったので進学をしました。 人文系なら進学せずとも研究できるのではと考える人もいるかもしれませんが、研究する上で 大学の先生方の指導 があるのとないのでは違いますし、資料などの 文献へのアクセス のしやすさも違うので、進学してよかったなと思っています。 研究を続けたい という気持ちがあるのであれば、保護者の方と相談したうえで、大学院進学という道を選んでもいいのかもしれません。 以上、僕からの回答を終わります。

大学生のときに読んでおくべき本(質問回答)

こんにちは!人文のSATOです。   だんだん気温が上がり、暑い季節になってきました。  晴れてはいるので洗濯は干せてうれしいのですが、こうも暑いと考えものですね。   さて、今回は質問が来ていたので、僕のほうから回答させていただきます。  質問「大学生の時に読んでおくべき本があれば、教えてください」とのことでした。   これは僕も学部生の時に先生方にお聞きしたことがあります。   「読んでおくべき本はないか」「これを読まなきゃいけいけないのでは?」と不安にもなりました。  これは実際、人によって何に重点を置くかによっても変わってくるので、僕個人としては一概に「コレ!!!」と断言するものがありません。  なので、今回は質問者様には申し訳ないのですが「読むべきもの」より、「こんな本、読んでみたら?」というような提案形式で回答させていただきます。   また、最後に人文系の本を少し紹介させていただきます。   まず、個人的な経験から「読んでみたらいい」本の方向性として、2つ挙げたいと思います。  どちらも一般的には言われているのですが、僕の感想も併せてお伝えしたいと思います。  1つ目は、「自分の専門外」のものです。  僕の場合で言えば、専門が西洋史なので、人文系の中で少しずれてアジアの言語や文化から、他の理系の分野の本、数学や生物、情報科学など、幅広いものを。  さらには、文学作品など。  理由としましては、一般的に言われているように「教養を広げる」ため。また、研究のヒントを得るため、ほかの人とのコミュニケーションのきっかけのため。  これに関しましては、僕も同じような考え方です。  いろんなものを見て、知って、それを考えることにつなげるために、自分の専門外の分野のものも読むことをお勧めします。  特に、僕はそれぞれの分野の古典作品の本、、教科書に出てくるような本、例えばアインシュタインの『相対性理論』(岩波書店)やアリストテレスの『形而上学』(岩波書店)といった本です。   僕自身、歴史をやっているせいか当時の人が...

自己紹介(Sato)

はじめまして。月曜15:30-17:00に学習相談を担当することになりましたSatoです。 初めてなので、簡単に自己紹介させていただきます。 所属:人文学部の大学院 専攻:西洋史、特に中世ドイツの法律や政治体制について  出身:青森県  今回は、専門分野の「 歴史 」について少々書いていきたいと思います。 私は大学在学中に歴史を専攻しているため、周りから「 歴史ってなんだ? 」「 歴史ってなんで勉強するの? 」と聞かれることがありました。 自分の中にも明確な答えはなかったので、いろいろな本を読み、答えを考えています。 歴史研究者でも、いろいろな「歴史」についていろいろな考えをもっており、多くの著作物で紹介されています。 初回は、「歴史」に対する考え方が書かれた本を少し紹介して、初めての挨拶にしたいと思います。 1.小田中直樹『歴史学ってなんだ?』PHP研究所、2004年。 ・小田中さんは経済史の研究者であり、「歴史ってなんで学ぶの?」といった多くの人が持つ疑問に対して著者の考えが述べられてます。 2.中谷功治『歴史を冒険するためにー歴史と歴史学をめぐる講義ー』関西学院大学出版会、2008年。 ・著者である中谷さんはビザンツ帝国を専門にされてます。 ・個人的にとても読みやすくお勧めです! 3.井上浩一『私にもできる西洋史研究-仮想大学に学ぶー』知泉書院、2012年。 ・著者の井上さんはビザンツ(東ローマ)帝国の研究者です。 ・歴史学、特に西洋史の研究方法や手段、具体的に何をするかを知ることができます。 4.羽田正『新しい世界史へー地球市民のための構想-』岩波書店、2011年。 ・著者の羽田さんはイスラーム史の研究者で、最近出版された角川まんがシリーズ「世界の歴史」の監修をされました。 ・従来の一国史や地域史ではなく、グローバルな歴史の考え方についての本です。 5.E.H.カー著、清水幾太郎訳『歴史とは何か』岩波書店、1926年。 ・E.H.カーはイギリスの外交官を経て、その後大学で国際関係論を教えていた人物です。 ・少し古く、内容は少し難しいですが、、歴史学の名著の一つとして紹介される本です。 これらの本はどれも 図書館 にあるので気になる方は読んでみてください。 歴史に興味のある方は、 月曜15:30-17:00 の時間にブースまでお越し下さい。 ...