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【進路相談】私が大学院に進んだ理由について

こんにちは。数学専攻M1の松岡です。皆さんは,自分の進路についての悩み事はありませんか? 前回投函されていた質問について,私なりの回答をしていきたいと思います。 前回,人間発達科学部のM2の方が回答してくれた内容は こちら です。 相談内容 大学院に進学された大きなきっかけや動機について聞きたいです。自分自身も、いずれ直面していく進路についての先輩からの励ましの声を聞けたら嬉しいです。 相談者 : 理学部2年 てらっちょ さん 回答 大学院に進学する学部卒で就職するかは大変悩む選択だと思います。私自身も,学部3年生の夏頃,この問題に直面しました。結果として大学院進学を選択したわけですが, 当時は非常に悩ましい選択であったと記憶しています。 では, 「大学院に進学した大きなきっかけや動機」について話したいと思います。 まず,大学院というものを意識し始めたのは,私は高校3年生の初めの頃です。その当時は,「大学に入ったら大学院まで進学してきちんと学問を修めよう」大雑把に考えていました。 (本当の所は,『理系学部は大学院まで行くもの!』という大きな偏見があったのかもしれないです...) この頃から大学院進学は考えていました。 学部に入学してからは, 1年生の前期に受けた解析学Ⅰという数学科の講義で, 以前も紹介した「 病的函数 」など自分が面白いと思える分野に出会い, 大学院へ進学しようと強く思い始めました。これが私の大きなきっかけであったと思います。それから数学科で様々な数学の講義を受けることで,より一層理解を深めたいという気持ちが強くなっていきました。 他方, 大学院(修士過程)に仮に進んだとして,上手くやっていけるだろうかなどの不安もありました。どんな分野であれ,専門的な内容を学んでいく上で基礎がしっかりしていないと先に進めません。 (私自身も4年生のゼミで基礎が出来ていないと指摘されました...今もそうかもしれないですが) このようなこともあり,進学を悩んでいた時期もありました。 相談者が理学部2年生ということで,もしかしたら私と類似したような悩みがこれから出てくるかも知れません。も

【ステレオタイプをブッ壊す】フィンランドの教育について少し紹介しますよー

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今回はフィンランドの景色と、フィンランドの学校について少しご紹介します。   タンペレのホテル最上階でビールを飲みながら見た夕焼けです!   照明が映り込んでいますが、今でも鮮明に思い出せるほど美しかったです!   これは飛び込んだ湖です!(昔、イッテQでも取り上げられていたらしいです…)  立て札の右側にはサウナから出てきた人々が水着を着て入水しています。   入る水は、見ての通りかつ想像通り、超絶冷たい水です。  さて、ここからは、フィンランドの学校について少しお話しします!  私は2017年の3月と9月にフィンランドのタンペレへ行きました。  そこでは主に2校で学校の構造や授業を見させてもらいました。   驚いたことや興味深いと思ったことを少しだけご紹介します。   まず、ここ、どこだと思います?  校長室ですよ! (記憶が正しければ) スタイリッシュですよねー  この学校の校長先生は、なんと先生たちのために、休み時間にスーパーへ行って、 コーヒーとそのお供を買い足してくれる素敵な方でした!   職員室はカフェのような雰囲気。 堅苦しい机も堅苦しい会話もなし。残業もなし。(平均して8時出勤15時退勤みたいでした!)  建設的な授業の話や、私に対して日本の教育について質問してくる等、 まさに学び手の手本のような方々ばかりでした!  「校長はエライ人」「仕事中は仕事以外をしてはいけない」「仕事場は仕事場らしくキッチリしていなければならない」   案外とそんなことはどうでもいいのかもしれませんね! 結局は 働き手のウェルビーイング が大切なのでしょう!   次に、ここはどこでしょう?  学校に入ってすぐ横にある 講堂+学習スペース+食堂 です!  奥に見えるのは学習中の子どもたちと助言している先生です。   広いスペースで自由に学習 できるのって魅力的ですよね!     最後に、ここは 教室とその横にある学習スペース です!   教室に黒板はなく、白板とスクリーンで書いたり映したりして授業は進められていました。  教室の机や椅子は日本でイメージされる伝統的なソレとは異なります。 特に椅子が面白かったです。 ローラーがついていたり、 落ち着きのない子のためにバランスボール 等が活用されています!   教室移動は小学校の段階から多

【回答者求む!】学修相談スタッフに相談してみよう ~数学の質問~

「学修相談スタッフに相談してみよう」 本日, 新たに一通の質問が投函されていました。それがこちらです: 相談内容 以下, $\mathbb{P}$ を素数全体の集合, $\mathbb{Z}_{\geq 0}$ を非負整数全体の集合とします. \[ p\in\mathbb{P},\; n \in \mathbb{Z}_{\geq 0} に対して, \ p+2^{n}\ が平方数となるような\ n\ が存在しない 素数\ p \ は無数に存在しますか? \] 更に, ・ 無数に存在するならば, その無限列に "良い性質" はありますか? ・ 有限個に限るならば, その $p\in \mathbb{P}$ の最大と最小を教えて下さい. ・ その様な $p\in \mathbb{P}$ がそもそも存在しないなら, その証明を教えて下さい. を教えて下さい. 相談者 : 理学部4年 しがない数学徒 さん ...という数論に関する数学の問題が届きました。 私は今のところ解けそうにないです...。 数論に詳しい学内の皆さん, 是非教えてください。 私は水曜日(16:00-17:30),金曜日(13:00-14:30)の時間帯にいるので,この問題に関して興味のある方,「解けたぞ!」という方,この質問に関わらず,直接相談したいことがある方,是非相談ブースにお越し下さい! もしこの問題が解けたら今後の活動記録に書きたいと考えています。

【なぜ進学したの?】誰もが直面する進路の話

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 本日より『学修相談スタッフに相談してみよう』という用紙が図書館に入ってすぐ左のところに設置されました!図書館に来られた際は、どうぞお気軽にご記入の上、ご投函ください!匿名での相談も可能です! さて、本日、早速1通の相談をいただきました。ありがとうございます。 相談者: てらっちょ さん 相談内容: 「大学院に進学された大きなきっかけや動機について聞きたいです。自分自身も、いずれ直面していく進路についての先輩からの励ましの声を聞けたら嬉しいです。」 回答: ご相談ありがとうございます。おっしゃる通り、いずれ直面する問題ですよね。また、考えれば考えるほど沼にはまっていく、難しい内容ですよね。私個人の経験と考えではありますが、回答させていただきます。 私は人間発達科学部発達教育学科学校教育コースからストレートで、人間発達科学研究科発達教育専攻へ進学しました(名前が長くて、手書きだと大変です)。進学した大きなきっかけは、2点あります。1点目は、正直なところ、自分の不勉強さもあり、学部を卒業してすぐに教師になる自信がなかったからです。かっこつけるなら、「教育」の本質を探究し、研究したいとも思っていたからです。2点目は、正直なところ、もっといろんなことを学んで、考えて、身につけたかったからです。かっこつけるなら、学術的研究のできる教師もしくは学校現場での実践経験豊富な研究者になりたいと思っていたからです。 私自身、大した人生経験はないので、出過ぎたことは言えませんが…。進路選択の場面で、真っ先に考えるのは「自分は何をしたいか」「自分の好きなことは何か」「誰かのためになるか」「社会貢献はできるか」といったことかと思います。しかし、ありきたりで面白くないと私は思います。そこで、人生の選択の場面で、「自分の幸せは何か」「理想の自分はどんな人か」「どんな人生を歩んで最期の瞬間を迎えたいか」といった軸に寄り添って考えてはいかがでしょうかと思うのです。そうすると、まずは人生は意外にもポジティブで楽しいことに満たされていることに気づき、自分が幸せになります。そんなハッピーな自分は、気づけば自分の好きなことをしていて、他者にも優しく、社会貢献している素敵な人間になれているかも、と思います…。現時点では自分の心と体は切り離せないみたいなので一生一緒というわけで、そんな自分を大切にした選択をした

「フィンランド」という国について、何を思い浮かべますか?

「フィンランド」という国について、何を思い浮かべますか?  「幸福度世界一」 「国民1人あたりのメタルバンド数世界一」  「エアギター選手権」  「奥様運び世界選手権」  「サウナ発祥の地」 「ムーミン」 「サンタクロースのいるところ」  「映画で…」  等々 様々な事柄を連想されるでしょう。素敵な国ですよね!  (知らないものがあれば調べてみてください!また、面白いものを知っていたら教えてください!)  確かに私自身、以前、春先と秋にフィンランドへ行ったところ、学校では元気に明るく過ごす子どもたちの姿が見られました。 休み時間は全校児童が外で遊んでいて、楽しそうだなぁと思いながら見ていました!  街中には、ミュージカルや劇のポスターが数多く貼られていました。 街角のCDショップでは、NightwishやOpeth、In Flamesのポスターを見かけ、大変興奮しました。  市立図書館には本の貸し出しや多種多様なイベントの催しだけでなく、バンド練習のできるスタジオや無料貸し出しのCDやDVDなど、音楽も楽しめる空間となっていました。  ちなみに、GACKTのCDが置いてあり、興奮しました。 サウナは(後から調べて知ったのですが)イッテQで放送されていたところへ行ってきました。 そこでは、老若男女問わず100℃前後のサウナに数十分入り、外へ出て氷の張った湖へザブーンとしていました。命の危険を感じました。  私はサウナから湖を何往復もしました。最初は足首まで入って、震えてサウナへ駆け込みました。  2回目は膝下まで入り、冷たすぎてサウナへ戻り。その次は股下まで入って…さらにその次はヘソまで入って…。湖に入るたび、「ヒーヒー」以外の声が出ませんでした。 それから、気づけば何度もサウナへ逃げ込んだ結果か、サウナ内の暑さはすっかり忘れていました…。 そして、ついに、5往復目くらいで、見渡す限り一面の氷の湖へ飛び込みました。呼吸ができず、私は「フヘフヘ」と音を発しながら、陸へ戻り、サウナへ帰りました…。  サウナで「ととのう」のは大変険しい道のりを歩むことになるのですね!  ちなみに、私が湖に足首を入れてから飛び込むまでの数往復の間、年配の男性(80代前後)はずっと湖の中に浸かっていました。熟練の成す技でしょうか? 彼のように「ととのって」みたいものです。  さて、少し話は変わ