これまでの数学の勉強を役立てよう! 数学専攻 GEN 

挨拶

みなさん、こんにちは!金曜日13:30~15:00の学生コンシェルジュを担当しております。理工学研究科数理情報学プログラム1年数学専攻のGENです。今回は数学科を卒業した私が学部時代までに学んできた数学の内容や勉強の仕方について話していこうと思います。難しい数式などは出てきませんので、数学が得意な人も苦手な人も気軽に読んでいただけたらと思います。

なんで数学を勉強するのかな?

皆さんは小学生の頃からこれまでの長い間、算数や数学の勉強をしてきたことと思います。そんな皆さんなら、数学を勉強する過程で一度は「なんで数学を勉強するのか?」「この数式を覚えて何の役にたつの?」などと一度は考えたことがあるかもしれません。少なくとも私が中学・高校の時はそんなことを思いながら数学の勉強をしていました。数学を学ぶ意義について私は主に二つあると思っています。数学の勉強で論理的思考力を身に着けられるという考え方と数学が様々なことに応用されている社会に適合するという考え方です。この他にも数学の勉強する意味については様々な意見があっていいと思います。これはあくまで個人的な意見ですが、以降二つの考え方を順番に話していこうかと思います。数学の学ぶ意味について振り返り、これまでの数学の学びを今後の生活にいかしてみてはいかがでしょうか?

様々なことに応用されている数学

実は数学は様々な場面で応用することが出来ます。例えば高校数学で登場したサイン、コサインといった三角関数は覚えているでしょうか?これらを用いると、三角形の辺の比を表すものとして現在地が東京スカイツリーからどれほど離れた場所か推定できたりします。また、これらは電波などの波を表すものとしても用いられ、情報通信などの分野では欠かすことのできないものです。三角比以外にも身近な数学の例はたくさんあります。近年は社会現象や自然現象などの様々なものを数理モデル化し、コンピュータ等を用いて解析する分野も注目されています。興味のある方は、簡単に微分の考え方を応用した簡単な数理モデルについて取り上げたポスターを相談ブース周辺に掲載予定ですので、そちらをご覧ください。

論理的思考力を身に着けられる

先ほどまでは数学そのものがあらゆる事に使われているという観点でお話しました。一方でその分野とは関係ないという人からしたら結局数学何の役にたつの?と思うでしょう。そこで、数学の学びにおける論理的思考力といった別な視点から話していこうと思います。数学の勉強をすると、論理的な思考力が身につくといった話はよく聞くことでしょう。ネットで「数学 論理」と検索すればいくらでもそういったことについての説明が出てくるでしょう。NHKテレビ番組「チコちゃんに叱られる!」(2020年9月18日放送)でも数学を勉強する理由として論理的思考力が挙げられていました。そこでは、文字式計算の数学的な考え方を買い物や料理などの日常生活における論理的な思考力と対応をさせた説明があります。もしよかったら一度見てみてください。数学では定義や仮定をもとに問題を解いたり、物事を証明したりします。こういった頭の働かせ方は案外、数学以外の身近なことでも皆さんが無意識にやっていたりします。ある目標やノルマを達成するために今何をしたらいいかをスケジュール表にまとめて整理したりすることも論理的思考から伴う行動の一部です。数学を難しいものと印象を持っている方も、ちょっとかわった論理的思考力のトレーニングなんだと思ってみるのもいいかもしれませんね。

これまで学んだ数学を振り返ってみよう

これまでは受験勉強で忙しく、数学をなぜ学ぶのか考えることなく数学を勉強してきた方も多いのではないでしょうか?学んできた数学が案外身近なことに関連していたり、数学の問題にたいする考え方が応用できるかもしれません。せっかくこれまで学んできた数学ですからこのような視点でもう一度見直してみてはいかがでしょうか。