後期の挨拶とレポートについて(さとう)

こんにちは、さとうです。

最近、昼は暑く、夜は寒い時期になり、服を何着て家を出るか悩むようになりました。

暑いからって半袖で家を出ると、帰るときはちょっと寒いです。



前期に引き続き、後期も学生コンシェルジを担当します。

後期は木曜15:30-17:00の時間帯にブースにいます。



今回は前期の最後によせられていた質問、レポートにおける「まとめ」と「考察」の違いについて書いていきたいと思います。


まずレポートにもいくつか種類分けがなされます。

文献によっては分け方に少し違いがあるようですが、今回は質問「まとめと考察の違い」をもとに、「まとめ型」と「考察型」と仮にわけて説明します。


1.まとめ型

今回参考にさせていただいた文献では、「報告型レポート」と称されていました(注1)


このタイプのレポートでは、その名の通り「報告」を主としています。


ある課題に対して、自分が調べた内容をまとめ、それ課題に沿って、論理的に文章にまとめます。


2.考察型

一方こちらは「論証型レポート」と言われています(注2)


考察型では、ある課題に対して、調査(文献、実験など)を通して得た内容から生じた自身の考えを論理的・客観的に叙述します。


こちらの場合には注意しなくてはならないのが、自分の考えを述べる際に、ただの感想にならないようにしなければなりません。


大学は学問の場なので、主観的な感想文ではなく、客観的な文章を書く必要があります。


僕がある授業で言われたことは、「主語を自分にしない」ことでした。

主語を自分にしてしまうと、主観的な表現になってしまいます。



ここまで、2つの違いについて書かせていただいたのですが、やはり文献によっても差が少しあるようで、「まとめ型」にも自身の考察を書くとしているものもあります(注3)



まずは課題をしっかり読み込み、自分は何を書けばいいのかを理解する必要があります。


そのうえで、今回は触れなかったのですが、レポートのルール(引用の仕方など)を参考にして、論理的・客観的なレポートを目指しましょう。



以上で「まとめと考察の違い」についての回答を終わります。


今回参考した文献は次の3冊です。

・石井一成『ゼロからわかる 大学生のためのレポート・論文の書き方』ナツメ社、2011年。

・桑田てるみ編『学生のレポート・論文作成トレーニング―スキルを学ぶ21のトレーニング―』改訂版、実教出版株式会社、2015年。

・渡邊淳子『大学生のための論文・レポートの論理的な書き方』研究社、2015年。

どの文献も図書館にあり、ほかにもレポートについての多くの文献があるので自分が読みやすいものを探してみてください。


また、今回はこれらの参考文献に加え、富山大学人文学部の池田真治先生が過去に行ったレポートについても講演の発表資料も参考にさせていただきました。

(第1回:http://hdl.handle.net/10110/10672)

(第2回:http://hdl.handle.net/10110/12294)


(注1)石井、2011年、23-34頁。桑田、2015年、24-25頁。渡邊、2015年、2頁。

(注2)石井、2011年、23-24頁。渡邊、2015年、2頁。

(注3)桑田、2015年、25頁。