研究上の後悔
こんにちは、さとうです。
寒い日や曇り・雨の日が増え、洗濯物が乾きにくい日が多くなり、困ります。
部屋干しでもすぐには乾かず、部屋が生乾き臭で充満してしまします。
何かいい方法があれば教えてください。
木曜日15:30-17:00にブースにいます。
今回は専門の中世史・ドイツ史をやるうえで困ったこと、もっとやっとけばよかったなということについて書いていこうと思います。
正直、学部の時はあまり本を読んできませんでした。
授業の発表の際も、必要な本の必要な部分、必要な論文だけ読んでいました。
卒論やる段階で、体系的に中世ドイツ史を文献などで学びました。
以前にもお話したのですが、卒論や大学院での研究をやってうちに、
「貴族ってなんだ?」
「具体的にどういう身分の人が貴族?」
「騎士とは何か違う?」
「じゃあ、騎士ってなんだ?」
「国王が戴冠するときになぜ○○をするんだ?どんな意味があるんだ?」
など基本的なことや概念的なことが分かりませんでした。
僕は中世後期ドイツの国王・皇帝が発布した法について研究しているので、ドイツの国王・皇帝についてもしっかり学ばなければなりませんでした。
何を見ればいいのか、何を読めばいいのかを、一から考えました。
卒論段階になったドイツ史の通史の本、授業で使った西洋史の教科書のような本で基本的な史実を抑え、理論・概念的なことは別の文献などで学びました。
「貴族・騎士」については、
ヨアヒム・ブムケ(平尾浩三訳)『中世の騎士文化』白水社、1995年。
(http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN12531939?hit=5&caller=xc-search)
で階層的なことや騎士とは何かを学びました。
国王・皇帝については
ハンス・K・シュルツェ(五十嵐修他訳)『西欧中世史事典II—皇帝と帝国—』ミネルヴァ書房、2005年。
(http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA74471335?hit=2&caller=xc-search)
ハンス・K・シュルツェ(小倉欣一・河野淳訳)『西欧中世史事典IIIー王権とその支配ー』ミネルヴァ書房、2013年。
(http://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14035911?hit=1&caller=xc-search)
の2冊やほかにもいくつかの文献を読みました。
ほかにも、中世に社会構造や習慣、考え方など多くのことが想像以上にわかりませんでいた。
これらは結局基礎的なことでした。
僕は歴史を研究する上で基本的なことは、誰がいつ何をしたかということよりは、こういった理念・概念的なものだと感じました。
これらのことが分からずに学部時代を過ごしていたのが恥ずかしい限りです。
何事においても基礎・基本が大事であると改めて実感したと同時に、自分が今していることの基礎・基本は何か考え直す必要があるとも思いました。
以上で、今回のお話を終わります。