就職活動に備えておくべきこと(森)

こんにちは!学修相談スタッフの森です。

今回は就職活動の話になります。

通年は4年制の学部生なら3年の3月に広報解禁、4年の6月に選考解禁が就活のオーソドックスなスケジュールのはずだったのですが、ここ近年就活スケジュールが早期化しており、今年23卒の3月時点での内定率は28.6%、4月時点では46.5%となっており(参考記事:23年卒学生の3月内定率28.6% 17年卒以来で最高に: 日本経済新聞 (nikkei.com)大卒内定率4月46.5% 過去最高を更新: 日本経済新聞 (nikkei.com))、準備も含めると大学3年あるいは修士1年の6月には就活準備もしていく必要がでてきました。

私に関しても修士1年の8月から会社説明会やインターンに参加し、10月から選考に進み、5月に就職活動を終了しました(会社説明会に参加した会社は25社、選考に進んだ会社は14社、内定を頂いた会社は7社となりました)。


ということで今回は就活するにあたって、準備すべきことについてまとめます。


1.自己分析と学生時代にやったことを振り返る

 これはすでにやりたいことが決まっている人、決まっていない人どちらでもやるべきことです。自己分析に関しては就活サイトやアプリで性格診断や適性診断があるので、そちらを使ってもいいでしょう。

    実際に自己分析の目的として、自身がどういう人柄なのかを把握し、長所のアピールや短所の対策に乗り出せることにあります。そして、学生時代の取り組みに実際に思い当たるエピソードや取り組みがあるかをさがしてみましょう。(先にいいエピソードや取り組みが思い当たるならそちらでもいいと思います。その場合エントリーシートや面接の際は、エピソードとかが単に自慢とかではなく自身はこういう人間で、御社ではこんな活躍が出来るという風に伝えられるといいと思います。)



2.その業種の用語や課題を下調べをし、理解しておく

    これは将来は働くにあたっても重要なことですし、はいってみたけど思ったのと違ったことや、そもそも理解するにあたって、実際の会社説明会や面接で会社の人に質問するための材料にもなります。



3.給与の見方や福利厚生についてしっかり自分の基準を設ける

    多分これはほとんどの人が気にしていることだと思います。

    実際に会社説明会に行ったり、HP見ても本当にぼやかしている企業は多いです。特に月給や月収という表記を使っている会社はその内訳をしっかり明記しているか確認しましょう。

月給は基本給+固定残業代+その他手当、の額面で毎月必ずもらえる賃金で記載されます。月収は月給に加えて変動手当(固定残業代の規定を超える残業代とか)も含まれます。特に重要なのは基本給。賞与や退職金の計算も基本給×数か月分という計算でおこなわれるため、基本給の少ない会社は必然的に低くなります。

※固定残業代とは業務量的に月に一定の時間残業しているものとして支払われている残業代。例として月に20hの固定残業代だと、実際の残業時間が月0~20hならばそのまま固定残業代20hが支払われ、20h超えるとその超過分の残業代が支払われます。


ex)

A社は月に基本給17万、固定残業代2万(月20hまで)、住宅手当3万の月給22万

B社は月に基本給21万の月給21万

の時、どちらも賞与が年に4か月分だと仮定したときの年収は

A社:22万×12+17万×4=332万

B社:21万×12+21万×4=336万

となるため月ではA社の方が1万高いですが、年収はB社の方が4万高い計算になります。なお、固定残業代のことを考えるとB社ではそのまま残業した時間だけ給料が発生するため月収も高くなる可能性があります。




ここから実際に会社説明会、面接での対応

4.興味のある会社は勿論のこと、関連のある近い業界なら興味がなくてもその会社の説明会に行ってみる

    2で、ある程度下調べをやったら実際に会社説明会に行ってみましょう。

    興味のある業界の会社ならまだしも、近い業界にも行くのかというと、違う視点での課題があるからです。たとえば、IT企業A社を志望していたとすると、当然IT業界の別社の説明会にいくのもいいですが、A社のサービスに道路建設などのインフラ整備に役立てているものがあったとすれば、当然建設業界の知識もあるとよいです(実際の配属で希望したいかは別として)




5.エントリーシートをかき、模擬面接、実際の面接(過去に受けた他社も)で聞かれたことは次の面接できかれてもいいことと逆質問を考えておく。

    ここからはエントリーシート及び実際の面接対策です。

    まずはエントリーシートに関して、面接共通してますが、一番悩むところは自己PRと志望動機だと思います。特に自己PRに関しては素直に書くに越したことはないですが、学生時代のエピソードがないと難しいものがあります。そもそもなぜエピソードを書くのかというとその会社で働くにあたり「再現性」を見るためです。ですので、自身がどういう人間性で強みが何であるかを的確に伝えたうえで裏付けとしてエピソードが必要になります。そしてその強みを成長させたり、合っているなどを志望動機で説明する必要があります。



    実際の面接対策に関しては、相手の質問にちゃんと答えることが大切です。先述した学生時代のエピソードに加え、自身の今後のキャリアをどう考えているかはほぼ聞かれます。これに関しては確実に答えられるようにし、そのあと掘り下げて聞かれるのでそこもうやむやにならないように答えましょう。

そして、もう一つこちら側から面接官に対してする質問、通称「逆質問」も4つほどは用意して置いて、次の面接でも掘り下げられる情報を入れておきましょう。


    これに関してはオンライン面接ならではのやり方になりますが、私自身話すことはうまくなかったので、面接前に、自己紹介や学生時代のエピソードなども含めたスライドを実際に画面共有し、そのスライドを送ったうえで説明しました。そうすることで、限られた時間にアピールできなくともしっかり伝えることが出来ました。


最後に

    ざっと一連の就職活動で準備したことや気を付けたことをまとめましたが、これをすれば受かるというものでもなく、もしかしたらまだ足りないこともあるかもしれません。何よりその場しのぎの対応にせず、ちゃんと軸をもって焦らず自身に合った企業と縁があることを応援します(^^)