留学のススメ

こんにちは。Yutaです。

みなさんは、留学に興味がありますか?

「すごくある!」と自信をもっていわれる方もいらっしゃれば、「そんなに興味ないなぁ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 私は1年時の春休みにアメリカの大学に短期留学したのですが、留学に行くまでには、お金を貯めたり、英語の勉強をしたり、書類を提出したりと、本当に慌ただしい日々を送っていました。しかし、留学によって得られた経験は何物にも代えがたいものであり、今では「留学に行って本当に良かった!」と心から思っています。

 みなさんの中には、留学に行こうか迷っている方も少なくないと思うので、今回は留学に行くことのメリットを紹介することで、みなさんの背中を押してみようと思います!(笑)


① 価値観が変わる

 留学前は「インドに行ったら価値観変わるよ!」とかいうのって何かウソっぽいなぁ……とか思っていたのですが、本当に変わりました。

 特に、海外にルーツをもつ人たちなど、マイノリティの人たちが感じている気持ちが痛いほど分かったことは大きな学びでした。日本にいると、ついつい自分の言葉が通じることが、自分の生まれ育った様式で暮らせることが当たり前のように感じてしまうものです。しかし、一歩日本という国を出れば、学校に行き、授業を受け、ご飯を食べるという日常生活を送るのにも大変な労力がかかります。知らない土地で暮らすということは、その生活の一歩一歩が不安と孤独との戦いになるのです。こうした経験を経ることで、日本語が流暢ではないコンビニの店員さんや、日本語で授業を受けている留学生にどのような困難があるのかを推し量れるようになりました。

 また、人に対して、優しく振る舞うことが出来るようにもなりました。私の行った大学では、キリスト教系の学生が多く、キャンパスの近くにもカトリックの教会があったのですが、彼らのキリスト教精神に基づく「優しさ」は、日本にいては到底経験できないものばかりでした。例えば、彼らは建物から出る時、後ろから人が来ていたら必ずその人のことを待ち、ドアを開けたまま支えてくれていました(全く知らない人であっても)。また、毎週日曜日のミサでは、アメリカの伝統料理を朝食に振る舞ってくださり、自宅に招いてパーティを行ってくださるなど、本当に親切にしていただきました。彼らの「優しさ」は日本で感じるそれとは全く異なっており、自分も日々の中でこのような振る舞いをできるのではないか、という可能性に気づかせてくれました。

 留学中に触れる価値観は、日本にいて経験できるそれとは全く異なるものです。そうした中で、日々の自分を振り返り、問い直すことができることは、留学の大きなメリットではないでしょうか。

② 海外の友人が出来る

  私の留学の期間は1か月程度に過ぎませんでしたが、今でも頻繁に連絡を取り合う友人ができました。アメリカ人に限らず、韓国人や中国人、サウジアラビア人など、世界中からやってきた留学生と仲良くなることが出来ます。

 私の行ったマーレイ州立大学には、Japanese Club(日本サークル)というサークルがあったのですが、そのメンバーとは特に仲良くなることが出来ました。サークルには、日本の音楽が好きな学生、アニメが好きな学生、日本語を専攻している学生など様々な人がいました。彼らの多くは日本語の学習に興味があったので、日本語で日本文化について話したり、英語でアメリカ文化について話したりする中で、すぐに仲良くなることが出来ました。彼らの中には、今は日本でALTとして働いている人もいますし、日本語についての卒論を書いている人もいます。そうした中で、今でもInstagramなどを通じてお互いに質問をしあったりしていて、ショックなことがあると心配してくれたり、今でも心から繋がっている感覚があります。

 また、同じアジアからの留学生という立場であることから、韓国や中国の留学生と仲良くなることができました。彼らとも今でも連絡を取り合うことがあり、中には私と同じ英語教師を目指している学生もいたので、とても励みになっています。

 日本にいたら、なかなか海外の学生とこういった深い繋がりを築くこともできないかと思いますが、留学に行くと、その状況も相まってたくさん海外の友人を作ることができますよ!

③ 語学が上達する

 最後に!もちろん語学力も上がります。私は英語を習得することよりも、文化を体験することを主な目標として掲げていたのですが、実際に授業の内外を問わずに英語を使用することで、スピーキングやリスニングの能力が向上しました。

 日本でも、いわゆるオールイングリッシュの授業を受けられる機会は珍しくありません。社会人でも、その気になれば、ネイティブスピーカーの講師からマンツーマン指導を受けることもできるでしょう。しかし、起きている時間ずっと英語を聞き、話さなければいけないという状況に置かれることは、日本にいる限りなかなかないのではないでしょうか。留学に行けば、その国の言葉を使うことを常に求められることになるので、常に高いモチベーションをもちながら勉強することができます。普段の生活の中では、言葉が理解できない、注文通りメニューが来ないなど本当に悔しい思いをすることが多かったのですが、その悔しさの分、今でも絶対に忘れないくらいしっかりと頭に刻まれています(特にスタバの注文は鬼門でした(笑))。


 留学については、たくさん思いがあるのでつい文章が長くなってしまいましたが、お伝えしておきたいのは、「実際に見て、聞いて、感じてみて初めて分かることはたくさんある」ということです。富山大学でも、短期留学プログラムが復活しつつあるので、ぜひこの機会を利用してたくさんの経験をしてみてください!それではまた!