【進路相談】私が大学院に進んだ理由について

こんにちは。数学専攻M1の松岡です。皆さんは,自分の進路についての悩み事はありませんか?
前回投函されていた質問について,私なりの回答をしていきたいと思います。
前回,人間発達科学部のM2の方が回答してくれた内容はこちらです。

相談内容 大学院に進学された大きなきっかけや動機について聞きたいです。自分自身も、いずれ直面していく進路についての先輩からの励ましの声を聞けたら嬉しいです。

相談者: 理学部2年 てらっちょ さん
回答
大学院に進学する学部卒で就職するかは大変悩む選択だと思います。私自身も,学部3年生の夏頃,この問題に直面しました。結果として大学院進学を選択したわけですが, 当時は非常に悩ましい選択であったと記憶しています。

では, 「大学院に進学した大きなきっかけや動機」について話したいと思います。

まず,大学院というものを意識し始めたのは,私は高校3年生の初めの頃です。その当時は,「大学に入ったら大学院まで進学してきちんと学問を修めよう」大雑把に考えていました。(本当の所は,『理系学部は大学院まで行くもの!』という大きな偏見があったのかもしれないです...) この頃から大学院進学は考えていました。
学部に入学してからは, 1年生の前期に受けた解析学Ⅰという数学科の講義で, 以前も紹介した「病的函数」など自分が面白いと思える分野に出会い, 大学院へ進学しようと強く思い始めました。これが私の大きなきっかけであったと思います。それから数学科で様々な数学の講義を受けることで,より一層理解を深めたいという気持ちが強くなっていきました。
他方, 大学院(修士過程)に仮に進んだとして,上手くやっていけるだろうかなどの不安もありました。どんな分野であれ,専門的な内容を学んでいく上で基礎がしっかりしていないと先に進めません。 (私自身も4年生のゼミで基礎が出来ていないと指摘されました...今もそうかもしれないですが) このようなこともあり,進学を悩んでいた時期もありました。

相談者が理学部2年生ということで,もしかしたら私と類似したような悩みがこれから出てくるかも知れません。もし, 自分の興味のある分野・やってみたいと思う研究があるならば大学院にぜひ進んでみたら良いと私は考えます。その上で今の内に基礎をしっかりと固めていけば, より一層大学院で研究に打ち込む事が出来ると思います。